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第48回 コップ酒場 中屋酒店

フォトライター 八木洋行

里山ハイク〈家山・野守の池と地蔵巡り〉の帰り、大井川鉄道の五和駅に下車。
会員の加藤喜美子さんの仲介で、コップ酒場で知られる中屋酒店に寄った。

中屋酒店は、片岡酒造の娘さんが天保4年(1833)に分家し、長者原から眺めて天正の瀬替えで出来た五和平野の真ん中に店を出す。
それで屋号を中屋としたのだと、5代目片岡誠さん(昭和9年生まれ)は語る。
最初は醤油を醸造販売していたが、明治になって醤油・酒・たばこ・塩の小売を始める。
その後、どこの酒屋もそうだったように客が店の片隅で立ち飲みを始める。
これがやがて進化し、調理した酒のつまみを出すとかなり遠方からも客が立ち寄るようになった。

店は長いカウンターとテーブルが5つの25席。
入口近くのテーブルは常連の席になっているようだ。
「笑いながら共に楽しく飲もう」が、この店のモットー。
皆ニコニコ楽しそうにやっている。

酒は定番の日本酒にビール、焼酎、おっとビワミン割りがある。
トマトとウオッカ割りのブラッディメアリーもある。なかなかお洒落だ。
カッパ割りはキュウリを入れた焼酎らしい。
おお……驚いた。バイエルンマイスタ ービールのエーデルワイス(ヴァイツェ ン)があるぞ。
これはドイツ大使館御用達で、ドイツ人のラガー・シュテファンさんが富士宮市で、富士山の湧水とドイツから取り寄せる麦芽とホップで作る本格ドイツビールだ。さっそく注文する。

次はつまみだ。食べ物メニューもすごいぞ。
おでん、モツ煮込み、刺身、もずく……おやピザがある。
バジル・トマト ・納豆・しずおか……うーん、しずおかピザというのを注文だ。モツ煮込みでやりながら待つ。
出てきた、トッピングはシラス・サクラエビ・かつ節・海苔・ネ ギ、なるほどこりゃしずおかだ。
ピザの一片を口へ運ぶ。
ううう……チーズの溶け具合がシラスとサクラエビとベリーマ ッチだ。生地もパリッとした噛み美味さ。

バイエルンマイスタービールといい、 このピザといい、6代目の片岡博さん(昭和43年生まれ)と若女将の京子さんの二人のセンスが光る、オアシスのようなコ ップ酒場だ。
常連客がうらやましい。

中屋酒店

住 所:島田市横岡新田228
電 話:0547‐45-3208
時 間:16時~21時
定休日:火曜日