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第70回 コロッケも美味しい蕎麦屋 茂作

フォトライター 八木洋行


焼津の町中に源義経ゆかりの庭があることはあまり知られていないようだ。
焼津生まれの友人に話したら「知らない」というのでランチをかねて出かけてみた。
JR東海道線焼津駅南口から徒歩10分ほど、高草山普門寺という時宗の寺院の山門をくぐり、一番奥にその庭はある。

看板の解説によると、義経が京の鞍馬山を下り、金売吉次の案内で密かに奥州藤原秀衡のもとへ向かう途中、病にかかり普門寺に宿を借り療養したが、なかなか回復しないため、吉次は高草山を借景にした庭を造り義経を慰めたという。
亀石の後ろに少し盛り土風の石組がある。これは亀石をあしらう蓬莱島であろうか。
不老不死の仙境をここに表わしたとすれば、義経の病気平癒を祈る庭だったのも頷ける。
ただ残念ながら現在はマンション風のビルが建ち、借景とする高草山が見えなくなってしまった。

さて、ランチをどこでと友人に問う。
「じゃあ、コロッケが…いやコロッケも美味しい蕎麦屋へどう」と言うので「面白い」と即決、そこへ駒を進めた。

コロッケも美味しい蕎麦屋「成作(しげさく)」は、国道150号線沿いの小川小学校西にあった。
暖簾をくぐると、どのテーブルにもカゴメソース中濃が置いてある。なるほどこれはコロッケ用だとすぐに納得。
友人お勧めの「花ごろもセット」を注文。これはたぬき蕎麦とコロッケとご飯にお新香のセットで750円。
蕎麦をうどんにもできるようだ。コロッケは単品もあり160円だ。

ほどなく出てきた。なるほど熱々コロッケに刻んだキャベツが添えられている。
まずはコロッケに中濃ソースをたらし、箸で割り口へ…。おホッ…ほっかジュムムと口の中で溶けてゆく。
これは誰しもが蕎麦の他に絶対に注文するだろう。友人の言う「コロッケも美味しい」に納得。

御主人の杉原成治さん(昭和35年生まれ)は神奈川で修業。そこの親方がコロッケを作って店に出していたので、昭和63年に独立開店したときから修業先と同じレシピのコロッケをメニューに載せたという。
隣のテーブルの御夫人は、白菜あんかけうどんとコロッケをウマウマしている。
次回は白菜あんかけうどんもいいか。もちろんコロッケもだが…。



成作

住 所:焼津市小川3175-2
電 話:054-623-4322
営 業:11時~20時
定休日:火曜日