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第47回 釜炊きごはん

フォトライター 八木洋行

藤枝市岡部町の大旅籠柏屋西隣に、釜炊きごはん工房「ゆとり庵」がある。
平成13年3月3日に開店、この3月で丸18年になる。
萬古焼の釜で炊いたご飯をおむすびにして売っている。
塩むすび・梅・昆布・紅サケ・ニンニク・鳥五目・柴漬け混ぜご飯・アサリ佃煮などなどがそろい踏みしているのだが、予約すれば、炊きたてのご飯を味噌汁と鯵の干物で頂くこともできる。

しかし、おむすびだけで、よくやっているなあと感心していた。
おむすびは三角タイプ。まずここは塩むすびだろう。
手にすると見た目よりずっと重量感があり、米粒が照り輝く。あんぐりと一口、咀嚼開始。うん、なんだこの咀嚼感は。何度も咀嚼していると、やがて飯のうま味が爆発だ。

名鉄の子会社に勤めていたご主人の植田稔雄さん(昭和29年生まれ)は、ある日、白川郷の旅館で釜炊きご飯を頂く。美味い。釜で炊くご飯がこんなに美味いのかと感動。
それからだ、毎朝飯炊きに挑戦。2年目にようやく、飯炊き職人になったと自覚。
そこで、早期退職し、奥さんと二人三脚で、釜炊きごはん工房を岡部に開店した。

釜の飯炊きは、まず米の選択。次に水の量と浸し時間。そして火加減だという。
米は農家から直接購入している。米は銘柄と産地というが、同じ産地でも農家で違うし、田んぼごとに味が異なるという。

藤枝市青南町の無農薬有機栽培で稲を作る松下弘明さんの田んぼは、ホウネンエビが泳ぎまわっている。
この田んぼでとれた巨大胚芽米「カミアカリ」を玄米で炊くご飯も、注文すると食べることができる。
この「カミアカリ」は、松下さんのコシヒカリの田んぼで見つかり、松下さん個人で品種登録した。
個人登録は大正時代以来という。
植田さんによればシャキシャキした食感で、トウモロコシのような味がするとのこと。

釜炊きごはん工房 ゆとり庵

住 所:藤枝市岡部町岡部839-1
電 話:054-667-2827
時 間:9時~17時
定休日:火曜日